「夜、裏庭に行くとイノシシが吠えて威嚇することがあったということは、お話ししましたが、最初に吠えられたときの感覚が、普通の人とは違うような気がします。」

「『普通の人とは違う』と言いますと?」と町会長。

「イノシシに暗くなって吠えられたことはありますが、明るいうちに吠えられたことはありません。」

「暗くなってから吠えると人間は逃げるが、明るいうちに吠えると、とんでもないことになるということを知っているのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。暗くなってから吠えられると普通の人は逃げようとするのだと思います。」

「明るいうちでも、イノシシと戦おうとする人はいないのではないでしょうか」と町会長。

「僕は、最初に吠えられたとき、どうやって戦おうかと考えていましたね。」

「夜、卓球場に行こうとした時、吠えられたのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。夜というよりは、夕方薄暗くなった時で、イノシシの気配はするが、どこにいるか分からないという状態でした。」

「イノシシは、そのくらいの暗さになったとき吠えれば、人間が逃げるということを熟知しているのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。そのとき、近くに傘が置いてあったので、これがあれば、イノシシと戦えると思いましたが、狼が相手だったら難しいだろうなと思いました。」
 
「傘一本あれば、イノシシと戦えるという感覚があるのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。人間や猿がヘビを見ると、ドキッとするのと、同じようなものかもしれません。」

「それでは、渡辺さんの祖先は、イノシシや狼と戦ってきたので、その記憶が遺伝子に刻まれているということですか」と町会長。

「そういうことではないかと推定しています。僕の祖先だけでなく、江戸時代の名の知れた剣術家の祖先は、イノシシや狼と戦ってきたのだと推定しています。」

「もしかして、刀が発明される前からイノシシや狼と戦ってきてきたとお考えなのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。2018年6月26日のAFPBB NEWSに『英国とドイツで発見された30万~40万年前の木製の棒は、知られている中で最古のやりに似た道具で、獲物を殺すために使われたと考えられている』という記載があります。」

「そんな昔から木製の棒が獲物を倒すための武器として用いられていたのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。考古学者は、槍のような長い棒が使われたと考えている方が多いと思いますが、僕が棒術系と考える種族は、傘ぐらいの長さの短い棒を使っていたと推定しています。」

「なぜ、短い棒を使っていたとお考えなのですか」と町会長。

2021/6/23

<水道後記23>
母屋の北東の角にある立水栓の周りは、漏水のチェックのために掘ったことがあった。その時の記憶から、立水栓から東に向かって水道管を追っていけば、2メートルも掘らないうちに、母屋の東に沿って北上する水道管にぶつかるとと推定していた。そして、そのあたりでポリエチレン2層管と繋いで、漏水の状況をチェックしようと思っていた。

ところが1メートルほど東に掘った所で、門とは真逆の北に向かって水道管が伸びていたのだ。正直言って、びっくりした。落ち着いて考えてみれば、母屋の東側に沿って北上する水道管がもう少し北上していて、立水栓より少し先を西に向かって曲がり、キッチンの北側に沿って西に向かう水道管から立水栓に水道管が来ているということになる。<続く>

2024/6/10